※本記事は、公開情報に基づき芸術系の学部・学科を持つ大学を紹介するものである。掲載は順位ではない。芸術系は入試科目・実技内容が大学ごとに大きく異なり、変更される場合もある。出願の際は、必ず各大学の公式サイトと最新の入試要項で確認してほしい。
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はじめに:芸術系には「2つの入口」がある
「芸術系に進みたいが、実技試験の準備が間に合うか不安」「作品をつくるより、美術や音楽を研究する側に回りたい」——芸術系学部を志望する高校生からは、他分野にはない切実な相談が寄せられるとされている。
ここで最初に押さえたいのが、芸術系の学びには実技型と理論型という、性格の異なる2つの入口があるという事実だとされている。
実技型は、美術・音楽の実技試験(デッサン、色彩構成、専攻楽器の演奏など)を課すとされている。多くの受験生は、美術予備校や個人レッスンで長期の準備を積むとされている。
一方、美学・芸術学・音楽学といった理論型は、学科試験中心で受験でき、文系の一般入試の枠組みで出願できる場合が多いとされている。
つまり、「芸術が好き」という同じ動機からでも、選ぶべき大学と受験準備は大きく分かれるとされている。
まず確認したい:芸術系学部選びの3つの視点
【対象読者:芸術系を志望する高校生 / 難易度:★☆☆ / こんな課題を持つ人に:何を基準に選ぶか知りたい】
出願を考える前に、確認したい3つの視点を整理する。
| 視点 | 確認すること |
|---|---|
| ①実技試験の有無と内容 | 何が課されるか |
| ②つくる側か、読み解く側か | 4年間の過ごし方 |
| ③設備と環境 | 工房・スタジオ・ホール |
①実技試験の有無と内容 同じ美術系でも、油画・日本画はデッサンと着彩、デザイン系は色彩構成やモチーフ構成、建築系は空間表現と、課される実技が異なるとされている。音楽系は、専攻楽器の演奏に加え、聴音・楽典・ソルフェージュが課されるのが一般的とされているとされている。準備期間の逆算が、受験戦略の要になるとされている。
②つくる側か、読み解く側か 作品制作を軸にする学科と、美学・芸術学・音楽学として作品や歴史を研究する学科では、4年間の過ごし方も進路も異なるとされている。学芸員やアートマネジメントを志すなら、理論型も有力な選択肢だとされている。
③設備と環境 工房、スタジオ、ホール、練習室の充実度は、芸術系大学の生命線だとされている。キャンパス見学で、自分の目で確かめたいとされている。
みおさん(編集部)のコメント 「先輩が『実技準備が間に合わないと諦めかけていたが、美学専攻を知って志望校を立て直せた』と言っていました!」
美術・デザイン系編①:実技型の中心校(東京藝術・多摩美術・武蔵野美術)
【対象読者:実技型を検討する高校生 / 難易度:★★★ / こんな課題を持つ人に:制作を職業にしたい】
まず、美術系の中心となる3校を紹介する。
| 大学 | 特色 |
|---|---|
| 東京藝術大学 美術学部 | 唯一の国立芸術大学・芸術学科も |
| 多摩美術大学 | デザイン分野の層の厚さ |
| 武蔵野美術大学 | 芸術文化学科を設置 |
東京藝術大学 美術学部は、日本で唯一の国立の芸術大学とされ、絵画科・彫刻科・工芸科・デザイン科・建築科・先端芸術表現科・芸術学科を持つとされている。
実技型の頂点として知られる一方、芸術学科は美術史・美学を研究する理論型の学科である点は、見落とされやすいとされている。上野公園という立地で、美術館群に囲まれて学べる環境も特徴とされている。
多摩美術大学は、絵画、彫刻、工芸、グラフィックデザイン、生産デザイン、環境デザイン、情報デザイン、統合デザイン、芸術学など、幅広い学科を持つとされている。デザイン分野の層の厚さで知られ、芸術学科では理論から学べるとされている。
武蔵野美術大学は、日本画、油絵、彫刻、視覚伝達デザイン、工芸工業デザイン、空間演出デザイン、建築、基礎デザイン、芸術文化などの学科を擁するとされている。芸術文化学科では、アートマネジメントや芸術の社会的役割を学べる点が特徴とされている。
はるかさん(編集長)のコメント 「入試広報の観点では、藝大に芸術学科があることが受験生に知られていない情報格差は大きいです!」
美術・デザイン系編②:公立の芸術大学(京都市立・金沢美術工芸・愛知県立)
【対象読者:公立を検討する高校生 / 難易度:★★★ / こんな課題を持つ人に:学費を抑えたい】
続いて、公立の芸術大学3校を紹介する。
| 大学 | 特色 |
|---|---|
| 京都市立芸術大学 | 日本最古の歴史とされる公立芸大 |
| 金沢美術工芸大学 | 工芸分野の環境が厚い |
| 愛知県立芸術大学 | 音楽学部を併設 |
京都市立芸術大学 美術学部は、日本最古の歴史を持つ公立の芸術大学とされ、美術科・デザイン科・工芸科と、美術史などを扱う総合芸術学科を持つとされている。キャンパスを京都駅東部に移転し、都市の中心で学ぶ環境となったとされている。
金沢美術工芸大学は、美術科・デザイン科・工芸科を持つ公立の芸術大学とされている。伝統工芸の集積地・金沢という土地柄、工芸分野の環境が厚く、地域の職人文化と接点を持ちながら学べるとされている。新キャンパスへ移転し、設備を刷新したとされている。
愛知県立芸術大学 美術学部は、美術科とデザイン・工芸科を持つ公立芸術大学で、丘陵地の広大なキャンパスに建築家が設計した校舎群が並ぶ環境で知られるとされている。中部圏で実技型の芸術教育を公立で受けられる選択肢とされ、音楽学部を併設する点も特徴とされている。
公立のため、学費面の負担を抑えられる点は、実技系志望者には大きいとされている。
みおさん(編集部)のコメント 「工芸を志す先輩が『その土地に技の蓄積があるかを見る視点』を持っていて、なるほどと感じました!」
美術・デザイン系編③:特色校(女子美術・京都精華)
【対象読者:特色で選びたい高校生 / 難易度:★★☆ / こんな課題を持つ人に:独自分野に関心がある】
続いて、独自の特色を持つ2校を紹介する。
女子美術大学 芸術学部に美術学科、デザイン・工芸学科、アート・デザイン表現学科を持つ、女子美術教育の伝統校とされている。
長い歴史を持ち、女性の美術家・デザイナーを送り出してきたとされている。2キャンパス体制で、学科により学ぶ場所が異なるとされている。
京都精華大学 芸術学部・マンガ学部 芸術学部に加え、日本で先駆けてマンガ学部を設置した大学として知られるとされている。
マンガ・アニメーションを学部として学べる環境は世界的にも希少とされ、国際的な留学生の多さも特徴とされている。デザイン学部やメディア表現学部も併設し、表現分野の裾野が広いとされている。
近年、マンガやアニメーションを学べる大学は増えているとされているが、学部として設置している例は限られるとされている。この分野に関心があるなら、確認したい選択肢だとされている。
けんさん(副編集長)のコメント 「データの観点では、マンガ学部のような独自分野は、大学の顔として強い検索需要を生んでいます!」
音楽系編①:伝統校(東京藝術・桐朋学園・武蔵野音楽)
【対象読者:音楽系を検討する高校生 / 難易度:★★★ / こんな課題を持つ人に:演奏を志す】
音楽系の伝統校3校を紹介する。
| 大学 | 特色 |
|---|---|
| 東京藝術大学 音楽学部 | 邦楽科・楽理科を持つ |
| 桐朋学園大学 音楽学部 | 少数精鋭・演奏家を輩出 |
| 武蔵野音楽大学 | 楽器博物館・音楽総合学科 |
東京藝術大学 音楽学部は、作曲科、声楽科、器楽科、指揮科、邦楽科、楽理科、音楽環境創造科を持つとされている。
邦楽科で日本の伝統音楽を学べる点、楽理科という音楽学(理論研究)の学科を持つ点が特徴で、実技と研究の双方に道があるとされている。
桐朋学園大学 音楽学部は、演奏学科を中心とする音楽大学とされている。弦楽器やピアノの教育で評価を得てきたとされ、少数精鋭の教育方針と、演奏家を輩出してきた実績で知られるとされている。附属の音楽教室から一貫して学ぶ学生も多いとされているとされている。
武蔵野音楽大学 音楽学部は、演奏学科と音楽総合学科を持つとされている。楽器博物館やホールを備えた環境で知られるとされている。演奏だけでなく、音楽教育やアートマネジメント方面の学びも用意されているとされている。
みおさん(編集部)のコメント 「先輩が『音楽系は幼少期からの準備が前提の分野もある』と言っていて、時間軸の違いを感じました!」
音楽系編②:多様な進路に対応(国立音楽・昭和音楽・洗足学園)
【対象読者:演奏以外の道も考えたい高校生 / 難易度:★★☆ / こんな課題を持つ人に:幅広い選択肢を知りたい】
続いて、演奏以外の道も用意する3校を紹介する。
| 大学 | 特色 |
|---|---|
| 国立音楽大学 | 音楽教育の伝統 |
| 昭和音楽大学 | 音楽ビジネス・音楽療法 |
| 洗足学園音楽大学 | ポピュラー分野が充実 |
国立音楽大学 音楽学部は、演奏・創作学科、音楽文化教育学科などを持ち、音楽教育の分野で長い伝統を持つとされている。音楽教員の養成実績が厚く、演奏家志向と教育者志向の双方に対応するとされている。
昭和音楽大学 音楽学部は、音楽芸術表現学科と音楽芸術運営学科を持つとされている。演奏に加えて、音楽ビジネス・アートマネジメント・音楽療法などを学べる編成が特徴とされている。駅近キャンパスに劇場を備え、公演運営の実践に触れられる環境があるとされているとされている。
洗足学園音楽大学は、クラシックに加え、ジャズ、ロック&ポップス、声優アニメソング、音楽制作など、ポピュラー分野のコースを幅広く持つとされている。
クラシック以外の音楽で進学先を探す受験生にとって、選択肢の広さは大きな魅力だとされている。
はるかさん(編集長)のコメント 「進路の観点では、演奏以外の道を示せる音大の存在は、受験生に安心を与えます!」
総合芸術学部編:日本大学・大阪芸術大学
【対象読者:分野を横断したい高校生 / 難易度:★★☆ / こんな課題を持つ人に:共同制作に関心がある】
表現の全分野が揃う、総合芸術学部の2校を紹介する。
日本大学 芸術学部 写真、映画、美術、音楽、文芸、演劇、放送、デザインの8学科を持つ、総合芸術学部の代表格とされている。
表現の全分野が1つの学部に揃う環境は他になく、学科を越えた共同制作の機会があるとされている。
大阪芸術大学 美術、デザイン、工芸、写真、建築、映像、キャラクター造形、文芸、放送、芸術計画、舞台芸術、音楽、演奏、初等芸術教育など、極めて多彩な学科を持つ、西日本最大級の芸術大学とされている。
芸術で教員を目指す学科まで揃い、表現と教育の両面から進路を描けるとされている。
こうした総合芸術学部の魅力は、異なる分野の学生と協働できる環境だとされている。映画と音楽、デザインと文芸——分野を越えた共同制作は、単一分野の大学では得にくい経験だとされている。
みおさん(編集部)のコメント 「先輩が『映画と音楽の学生が組んで作品をつくる』話をしていて、可能性の広さに驚きました!」
理論型編:学科試験で目指せる4校
【対象読者:実技なしで目指したい高校生 / 難易度:★★☆ / こんな課題を持つ人に:研究・支援に回りたい】
最後に、学科試験で受験できる理論型の4校を紹介する。
| 大学・学科 | 特色 |
|---|---|
| 大阪大学 文学部 美学・文芸学専修 | 国立の理論型の代表例 |
| 青山学院大学 文学部 比較芸術学科 | 美術・音楽・演劇映像を横断 |
| 同志社大学 文学部 美学芸術学科 | 私立で希少な独立学科 |
| 静岡文化芸術大学 芸術文化学科 | アートマネジメント志向 |
大阪大学 文学部 美学・文芸学専修は、学科試験のみで受験できる国立の理論型の代表例とされている。文学部の中で美学・音楽学・演劇学・映像学を専門的に研究でき、実技の準備なしに芸術研究の道へ進めるとされている。
青山学院大学 文学部 比較芸術学科は、美術・音楽・演劇映像を横断して学ぶ、理論型の私立の代表的な学科とされている。作品を分析・比較する方法論を学び、美術館・劇場などの現場に触れる機会も設けられているとされている。
同志社大学 文学部 美学芸術学科は、美学・芸術学を独立した学科として持つ、私立では希少な存在とされている。京都という文化財と美術館に恵まれた土地で学べるとされている。
静岡文化芸術大学 文化政策学部 芸術文化学科は、芸術を「支える・届ける」側から学ぶ、アートマネジメント志向の公立大学の学科とされている。表現者以外の形で芸術に関わりたい人に適しているとされている。
けんさん(副編集長)のコメント 「進路の観点では、実技なしで芸術を学べる道は、意外なほど知られていない情報です!」
タイプ別:自分に合う大学の見つけ方
【対象読者:絞り込みたい高校生 / 難易度:★★☆ / こんな課題を持つ人に:選び方を知りたい】
これまで紹介した大学を、目的別に整理する。
| 目的 | 検討したい大学の例 |
|---|---|
| 作品制作を職業にしたい | 東京藝術大学・多摩美術大学・武蔵野美術大学・各音楽大学 |
| 分野を越えた共同制作 | 日本大学・大阪芸術大学 |
| 学費を抑えたい | 京都市立芸術大学・金沢美術工芸大学・愛知県立芸術大学 |
| 研究・支援の側に立ちたい | 大阪大学・青山学院大学・同志社大学・静岡文化芸術大学 |
作品制作を職業にしたい人は、実技型を、高1・高2のうちから実技準備の計画とともに選びたいとされている。
表現分野を越えた共同制作に関心があるなら、総合芸術学部が向いているとされている。
学費面を重視するなら、公立芸術大学が有力だとされている。
そして、実技準備が間に合わない人や、研究・支援の側に立ちたい人には、学科試験で受験できる理論型という道が、確かに存在するとされている。
「芸術が好き」を実技一択に狭めないこと——これが、最も伝えたい判断基準だとされている。
はるかさん(編集長)のコメント 「選び方の観点では、『芸術が好き=実技』と決めつけないことが、選択肢を守ります!」
まとめ:「実技型か理論型か」で選ぼう
本記事のポイントを整理する。
| 確認する視点 | 内容 |
|---|---|
| ①実技試験の有無 | 何が課されるか・準備期間 |
| ②つくる側か読み解く側か | 4年間と進路が変わる |
| ③設備と環境 | 工房・スタジオ・ホール |
| 選び方 | 実技型/総合型/公立/理論型 |
芸術系の学びには、実技型と理論型という、性格の異なる2つの入口があるとされている。
実技型は、デッサンや演奏などの実技試験を課し、長期の準備が必要とされている。一方、美学・芸術学・音楽学といった理論型は、学科試験中心で受験でき、実技の準備なしに芸術研究の道へ進めるとされている。
この違いを知らないまま「芸術系=実技」と思い込むと、選択肢を自ら狭めてしまうとされている。
作品制作を職業にしたいのか、分野を越えて共同制作したいのか、それとも研究・支援の側に立ちたいのか——この方向性が定まれば、選ぶべき大学のタイプが見えてくるとされている。
そして、芸術系は入試科目・実技内容が大学ごとに大きく異なり、変更もあるとされている。出願前に必ず各大学の公式サイトと最新の入試要項を確認してほしい。
そして可能であれば、体験授業や作品講評会に参加して、自分との相性を確かめてほしい。実技か理論かを早めに決めるほど、準備は具体化するとされている。
本記事は志望動機.com編集部が作成したものだ。掲載は順位ではない。芸術系は入試科目・実技内容が大学ごとに大きく異なり、変更される場合もある。出願の際は、必ず各大学の公式サイトと最新の入試要項で確認してほしい。
