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「法学部の面接、何を聞かれるのだろう」「志望理由をうまく伝えられるか不安だ」——そう感じている受験生は少なくないのではないだろうか。
法学部の面接では、「法律に興味があります」という表明だけでは評価されない。面接官が見ているのは、社会問題への関心の深さ・論理的に考える力・自分の意見を根拠とともに述べる姿勢だ。これらは、法学部で実際に求められる能力と直結している。
本記事では、法学部の面接で頻出する質問5つと評価される答え方を解説する。志望理由書の文例と当日のポイントもあわせて紹介するので、総合型選抜・学校推薦型選抜の準備に役立ててほしい。
法学部の面接で何が評価されているのか
法学部の面接で面接官が見ているのは、大きく3点だ。
一点目は「法律を学びたい動機の具体性」だ。「正義を実現したい」「困っている人を助けたい」という言葉は動機として理解できるが、それだけでは抽象的すぎる。いつ・どんな経験から法律に関心を持ったかという具体的な起点と、入学後に何を学びどんな進路を目指すかの接続が問われる。
二点目は「社会問題への関心と自分の視点」だ。法学は社会のルールを扱う学問であり、現実の問題と切り離して成立しない。憲法改正・外国人労働者問題・デジタル規制・選挙制度など、身近な時事問題について自分なりの見解を持っているかどうかが評価の対象となる。
三点目は「論理的な思考とコミュニケーション力」だ。法学部の面接では、面接官があえて反論してくることがある。そのとき感情的にならず、根拠を示しながら冷静に対応できるかどうかが、法律を学ぶ素養として評価される。
リクルート進学総研「学部系統別面接対策調査(2022年)」によれば、法学系学部の選考で面接官が重視する要素として「論理的な説明力」と「社会への問題意識」が上位に挙がっており、単なる知識量より思考プロセスが問われるとされている。
法学部の面接で頻出する質問5選と評価される答え方
① 「なぜ法学部を志望したのですか?」——動機の具体性が合否を分ける
対象読者:志望動機が漠然としていて、うまく言語化できていない受験生 難易度:★★☆(経験と論理の接続が必要) こんな課題を持つ人に:「法律に興味があるとは言えるが、なぜかを説明できない」人
法学部の面接でほぼ確実に問われる質問だ。評価される答えは「具体的な経験→関心のテーマ→大学での学び→将来の目標」という4段階の論理構造を持っているものだ。
たとえば「高校の公民の授業で少年法の改正について議論したことがきっかけで刑事法に関心を持った。ゼミで判例を素材にしたディスカッションが充実している貴学で、実務的な法的思考を身につけたい」という形式が一例だ。
「正義を守りたい」「弱者を助けたい」という表現自体は否定されないが、それだけでは福祉・社会学・心理学などほかの学部でも成立する動機だ。「なぜ法律という手段でなければならないのか」を説明できるかどうかが、法学部らしい志望動機の分岐点となる。
みおさんのコメント: 自分が総合型選抜を受けたとき「なぜ法律で解決しようと思ったのか」を掘り下げられ、ここが一番苦労したので徹底的に準備してほしいです!
はるかさんのコメント: 実際に支援した大学の入試担当者から「志望動機で落ちる学生のほとんどは抽象的すぎる」と聞いており、具体性が命です!
② 「最近気になった法律・社会問題は何ですか?」——時事への関心と自分の視点を問う
対象読者:ニュースを見る習慣があまりない受験生、意見をまとめるのが苦手な人 難易度:★★★(事前準備と自分の視点の構築が必要) こんな課題を持つ人に:「時事問題への関心はあるが、自分の意見をうまく述べられない」人
この質問で見られているのは「知識量」ではなく「社会と法律をつなげて考える習慣があるか」だ。正解となるテーマは存在せず、自分が実際に関心を持って調べたことを語れるかどうかが重要だ。
取り上げやすいテーマとしては、プライバシー権とAI・外国人労働者の法的地位・死刑制度・選挙制度改革・著作権法のデジタル対応などがある。ただし「知っていること」を列挙するだけでは評価されない。「なぜこの問題に関心を持ったのか」「法的にはどのような論点があるか」「自分はどう考えるか」という3層で語れることが理想だ。
答えに詰まった場合でも「まだ勉強中ですが、〇〇という観点から関心を持っています」と素直に示しつつ自分の視点を添えることは、誠実さと探究意欲の表れとして評価される場合がある。
みおさんのコメント: 私は面接前に気になったニュースをスマホのメモに記録していたのですが、それがそのまま面接で答えられる素材になりました!
けんさんのコメント: ウェブ解析士として多くのデータを扱う立場から言えば、法律も「数字や事実に基づいて主張する」姿勢が面接官には刺さります!
③ 「将来はどんな進路を考えていますか?」——キャリアビジョンの解像度を見る
対象読者:進路がまだ決まっていない受験生、弁護士以外の進路を考えている人 難易度:★☆☆(正解がなく、誠実に語ればよい) こんな課題を持つ人に:「法曹を目指しているわけではないが、それでも大丈夫か不安」な人
法学部の卒業生の進路は多様だ。法曹だけでなく、企業法務・行政職・金融機関・メーカーの法務部・国際機関など、法律知識を活かせる領域は広い。「弁護士以外を目指している」こと自体はマイナスではない。
評価されるのは「なぜその進路に法学部での学びが必要なのか」を説明できることだ。たとえば「企業のコンプライアンス担当として内部のルールを整備したい。そのためには民法・商法・労働法の基礎が必要だと考えている」という論理は、キャリアと学びの接続が明確だ。
「まだ決まっていない」という場合も「刑事法と民事法の両方を学んでから判断したい」「ゼミの研究を通じて関心を深めたい」と学びへの意欲を示すことで、入学後のモチベーションの持続性を伝えられる。
はるかさんのコメント: 大学側が見ているのは進路の確定ではなく意欲の根拠であり、「まだ迷っている」こと自体は実際の入試では不利になりません!
④ 「法律と自分の正義感が対立したときどうしますか?」——論理的思考と倫理感覚を問う
対象読者:答えに詰まりやすい抽象的な質問への対処法を知りたい受験生 難易度:★★★(多角的な思考と構造的な回答が必要) こんな課題を持つ人に:「こういう哲学的な問いにどう答えればいいかわからない」人
この質問に「正解」はない。面接官が見ているのは「答えの内容」ではなく「どう考えるか」という思考プロセスだ。
避けるべきは両極端な回答だ。「法律は絶対なので従います」という答えは、法律の不完全さや改正の必要性を理解していない印象を与える。一方で「正義のためなら法律は無視します」という答えは、法の支配の本質を理解していないと受け取られる。
評価されやすいのは「法律は社会の合意に基づくルールであり、妥当性は民主的な手続きで問い直せる。問題があると感じる場合は、立法論・違憲訴訟・政策提言など法の枠内でできる手段を探ることが法律を学ぶ者の責任だと考える」という方向性だ。自分なりの倫理観を示しながら、法的な解決手段に結びつける姿勢が、法学部らしさを伝える。
みおさんのコメント: 模擬面接でこの質問を受けたとき最初は答えられなかったけれど、「法律は変えられるもの」という視点を持ったら構造が見えてきました!
⑤ 「困難を乗り越えたエピソードを教えてください」——問題分析力と自己理解の深さを見る
対象読者:自己PRのエピソード選びや語り方に迷っている受験生 難易度:★★☆(経験の整理と構造化が必要) こんな課題を持つ人に:「特別な体験がなくて語れることがない」と感じている人
この質問で評価されるのは、経験の「大きさ」や「派手さ」ではなく「自分がどう考え、何をしたか」の分析力だ。部活での敗退・友人関係のトラブル解決・課題に行き詰まった経験など、日常的な出来事でも十分に素材になる。
法学部の面接でとくに意識したいのは「問題の原因を分析し、対処法を考え、実行した」という問題解決のプロセスを言語化することだ。感情的な「頑張りました」の語りより、「なぜその問題が起きたのかを考え、〇〇という方法で対処した」という論理構造のある語りが、法的思考の素養を示す。
「結論→経緯→原因分析→行動→学び」の5段階で整理しておくと、どんな質問にも応用できる形になる。
けんさんのコメント: SEO検定の学習でも仮説・検証・改善のサイクルが問われますが、エピソードに同じ構造を持たせると面接官への伝達力が上がります!
はるかさんのコメント: 複数の大学の入試広報支援を通じて「法学部の面接は問題解決のプロセスを語れた学生が評価されやすい」と担当者から繰り返し聞いています!
法学部の志望理由書の書き方と文例
志望理由書を書くときに意識すべきは「経験→問い→学び→進路」の4段階の論理だ。「なぜ法律なのか」「なぜその大学の法学部なのか」という2つの問いに答えられる構成が理想となる。
文例(400字程度):
高校2年生のとき、地域のニュースで外国籍の労働者が賃金不払いの被害を受けたにもかかわらず、言語の壁と情報不足から法的手段を取れないまま問題が解決されなかった事例を知った。「法律は助けを求める人に届いていない」という問いが生まれ、その構造的な課題を法学の学びを通じて解きたいと考えるようになった。貴学法学部では労働法・外国人法制を専門とする教員の少人数ゼミが設置されており、この問いを体系的に深められる環境だと感じている。将来は企業の法務部で就労条件の整備に携わることを第一目標とし、法的支援へのアクセスを広げる取り組みに関わっていきたいと考えている。
この文例のポイントは、「経験」が自分の直接体験でなく「見聞きした社会的事実」であっても有効に機能している点だ。重要なのは「そこから何を問いたくなったか」を示せることだ。
面接当日に意識したいこと
法学部の面接当日に意識したいことを3点に絞る。
一点目は「結論から話す」習慣だ。「〇〇だと考えます。なぜなら〜」という形式で答えることで、論理的思考の姿勢が自然に伝わる。長い前置きは印象を下げる。
二点目は「反論されても感情的にならない」準備だ。法学部の面接では面接官が意図的に反対意見を述べてくる場合がある。「おっしゃる点は理解できます。ただ、〇〇という観点から自分は〜と考えています」という構造で返すことが有効だ。
三点目は「わからないことを素直に認める」姿勢だ。曖昧な知識を断言するより、「そこまでは調べられていませんが、〇〇という観点からは〜と思います」と限界を示しながら思考を見せるほうが、誠実さと知的謙虚さの表れとして好意的に受け取られるとされている。
まとめ
法学部の面接で評価されるのは「法律の知識量」ではなく「社会問題と自分の経験をつなげ、論理的に語る力」だ。志望動機の具体性・時事への関心・キャリアビジョンの接続・倫理観と法的思考のバランス・経験を分析する力——この5点が、頻出質問それぞれの評価基準の核心にある。
総合型選抜・学校推薦型選抜で法学部を目指す受験生には、本記事の5つの質問を使った模擬面接を繰り返すことを勧める。進路の方向性がまだ未確定の受験生には、「なぜ法学の学びが自分には必要なのか」という問いを出発点に、志望理由書の構成を見直してほしい。
