大学受験において、多くの高校生が悩むのが「志望動機」です。
なぜその大学を志望するのか、どのような理由でその学部を選んだのかを言語化する必要があります。
しかし、志望動機は完全に自由に書かれているわけではありません。
実際には、学部ごとにある程度の傾向が存在します。
たとえば、
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経済学部では「社会の仕組み」「ビジネス」への関心
-
文学部では「文化」「言語」「人間理解」への興味
-
理系学部では「研究」「技術」「問題解決」への関心
といったように、学部ごとに志望理由の特徴があります。
本記事では、大学受験の志望動機を学部別の傾向という視点から整理し、受験生がどのような理由で学部を志望しているのかを解説します。
大学広報の視点から見ても、志望動機の傾向を理解することは、受験生の関心を知るうえで重要です。
学部によって志望動機の傾向は変わる
志望動機は個人によってさまざまですが、学部ごとに共通するテーマがあります。
これは、各学部が扱う学問分野や将来の進路が異なるためです。
たとえば、
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文系学部では「社会・文化・人間」への関心
-
理系学部では「研究・技術・科学」への関心
が志望理由として挙げられることが多いです。
また、将来の職業が明確な学部(医療系・教育系など)では、将来の職業を志望理由として書くケースが多い傾向があります。
ここからは、代表的な学部ごとに志望動機の傾向を見ていきましょう。
経済学部の志望動機の傾向
経済学部の志望動機では、社会の仕組みや経済の動きへの関心が中心になることが多いです。
高校生が経済学に興味を持つきっかけとして多いのは
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ニュースで社会問題を知った
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日本経済の課題に関心を持った
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世界経済の動きに興味を持った
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将来ビジネスに関わる仕事をしたい
といったものです。
たとえば、志望動機では次のような内容がよく見られます。
「ニュースを通して日本経済の課題に関心を持ち、経済の仕組みを理解したいと考えるようになりました。経済学を学び社会問題の理解を深めたいと思い志望しました。」
経済学部の場合、志望理由は
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社会問題
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経済の仕組み
-
ビジネス
といったテーマと結びつくことが多いです。
また近年は、
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データ分析
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グローバル経済
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地域経済
などのテーマに興味を持つ受験生も増えています。
経営学部の志望動機の傾向
経営学部では、企業活動やビジネスへの関心が志望動機の中心になります。
よくあるきっかけとしては
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商品やサービスの仕組みに興味を持った
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マーケティングに関心がある
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起業に興味がある
-
将来ビジネスに関わる仕事をしたい
といったものです。
志望動機では
「企業がどのように商品を企画し販売しているのかに興味を持ち、マーケティングを学びたいと考えるようになりました。」
といった形で書かれることが多いです。
経営学部の志望動機は、実社会やビジネスとの関係が強いことが特徴です。
文学部の志望動機の傾向
文学部の志望動機では、文化・言語・人間理解への関心が多く見られます。
高校生が文学部に興味を持つきっかけとしては
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読書
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国語の授業
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歴史や文化への興味
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言語や文学研究への関心
などがあります。
志望動機の例としては
「高校の国語の授業で文学作品を学ぶ中で、作品の背景にある文化や社会に興味を持つようになりました。」
といった内容です。
文学部の場合、志望理由は
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文学研究
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文化研究
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言語研究
など、人文的な関心と結びつくことが多いです。
法学部の志望動機の傾向
法学部の志望動機では、社会問題や法律への関心が中心になります。
きっかけとして多いのは
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ニュース
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社会問題
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公民の授業
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公務員志望
などです。
志望動機の例としては
「ニュースを通して社会問題に関心を持ち、法律が社会の仕組みを支えていることを知り興味を持ちました。」
といったものです。
法学部では
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社会のルール
-
法律
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公共性
などのテーマが志望理由として多く見られます。
理系学部の志望動機の傾向
理系学部では、研究や技術への関心が志望動機の中心になります。
高校生が理系分野に興味を持つきっかけとして多いのは
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理科の授業
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実験
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科学技術への興味
-
社会課題の解決
などです。
志望動機では
「高校の理科の実験を通して科学の面白さを感じ、より専門的に研究したいと考えるようになりました。」
といった形で書かれることが多いです。
理系学部の場合、
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研究
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技術
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科学的探究
といった要素が志望理由の中心になります。
医療系学部の志望動機の傾向
医療系学部では、将来の職業が志望動機になるケースが多いです。
たとえば
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医師
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看護師
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薬剤師
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理学療法士
などの職業です。
志望動機では
「人の健康を支える仕事に興味を持ち、医療分野で社会に貢献したいと考えるようになりました。」
といった内容が多く見られます。
医療系学部は、将来の職業と大学の学びが直結しているため、志望動機が比較的明確になりやすい傾向があります。
学部別の志望動機の違い
ここまで見てきたように、学部によって志望動機のテーマは異なります。
大まかに整理すると、次のようになります。
| 学部 | 志望動機のテーマ |
|---|---|
| 経済 | 社会の仕組み、経済問題 |
| 経営 | ビジネス、企業活動 |
| 文学 | 文化、言語、人間理解 |
| 法学 | 社会問題、法律 |
| 理系 | 科学、研究、技術 |
| 医療 | 将来の職業、医療 |
このように、学部ごとに志望理由の方向性がある程度決まっています。
大学広報にとっての志望動機の傾向
大学広報の視点から見ると、学部ごとの志望動機の傾向を理解することは非常に重要です。
なぜなら、受験生は
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学びたい内容
-
将来の進路
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学部の特徴
をもとに志望校を選ぶからです。
そのため大学サイトやパンフレットでは
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学部の特徴
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学びの魅力
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将来の進路
などを分かりやすく伝えることが重要になります。
受験生が「この大学を志望したい理由」を見つけやすい情報設計が、志願者の増加にもつながります。
まとめ
大学受験の志望動機は、完全に自由に書かれるものではなく、学部ごとに一定の傾向があります。
たとえば
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経済学部は社会や経済への関心
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文学部は文化や言語への興味
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理系学部は科学や研究への関心
といったように、学部の特徴と志望理由は密接に関係しています。
志望動機を考える際には、まず自分が興味を持ったきっかけを整理し、その学部でどのようなことを学びたいのかを考えることが重要です。
また大学広報の視点から見ても、学部ごとの志望動機の傾向を理解することは、受験生の関心を知るうえで大きなヒントになります。
