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はじめに:「経済学部に行くなら英語力も」は今や必須の発想だ
経済学を学びたいと思ったとき、「英語ができなくても経済は学べる」と思っている高校生は少なくないのではないだろうか。しかし現代の経済学において、英語は学問の入り口そのものになっているとされている。
経済学の学術論文の多くは英語で書かれており、国際経済・貿易・金融・開発経済などのテーマを深く学ぼうとすると、英語の読解力なしには先行研究にたどり着けない。また、経産省「令和4年度グローバル経済産業政策の在り方に関する研究」によると、日本企業の海外売上比率は製造業を中心に年々拡大しているとされており、経済学の知識を実務で活かすためにも英語力は不可欠な時代になっているとされている。
本記事では、英語と経済学を同時に学べる私立大学15校を紹介するとともに、編集部独自の「選び方の3軸」も合わせて解説する。大学名のリストを眺めるだけでなく、自分に合った大学を選ぶための思考軸を持つことが、本記事の目的だ。
大学を選ぶ前に知っておきたい:「英語×経済」学部の3つのタイプ
全国の「英語と経済が学べる」学部・学科は、設計思想によって大きく3つのタイプに分類できる。志望理由書や面接で「なぜその大学のその学科を選んだか」を語るためには、まずこの分類を理解しておくことが重要だ。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 経済学深化×英語強化型 | 経済学の専門性を軸に英語を学術ツールとして習得 | 研究・大学院・シンクタンクを視野に入れている |
| 国際経済特化型 | 貿易・開発・国際金融など国際系テーマに絞って英語×経済を学ぶ | 国際機関・商社・外資系金融を目指している |
| 留学プログラム統合型 | 海外留学を必須またはプログラムの中核に置き、英語実践力を高める | 海外インターン・グローバル企業就職を最優先している |
みおさん(編集部)のコメント 「英語×経済の大学を選ぶとき、『英語の授業が多い』というだけでなく、経済学としての深みと英語の実践機会のバランスを見ることが後悔しない選び方だと先輩から聞きました!」
はるかさん(編集長)のコメント 「実際に支援した大学の担当者から、英語と経済を学びたいと言いながら志望理由書に『なぜ英語が必要か』を書けていない学生が多く、学問と英語の接点を語れる学生が評価されると聞いています!」
英語と経済が学べる私立大学15選
以下では、15校を「首都圏・中部・関西・九州」の地域ブロックに分けて紹介する。
■ 首都圏(11校)
① 青山学院大学|国際政治経済学部 国際経済学科
「国際経済政策コース」と「国際ビジネスコース」の2コースを持ち、世界経済の潮流を学びながら政策分析とビジネス実践の両面からグローバルに活躍できる人材育成を目指している。英語による授業・海外研修プログラムが充実しており、国際経済系学部の中でも高い認知度と就職実績を誇るとされている。
こんな学生に向いている: 国際経済政策・国際ビジネスどちらかに軸を絞りながらも英語で経済を学びたい人
② 明治大学|政治経済学部(グローバル教育・留学プログラム)
政治経済学部全体として充実したグローバル教育を展開しており、短期(夏・春休暇)から中長期(最大2.5年)の留学プログラムが用意されている。留学奨学金制度も整備されており、経済・政治の専門性と英語の実践力を並行して高められる環境が特徴だとされている。
③ 法政大学|経済学部 国際経済学科
英語による講義を中心とし、開発経済に関連する科目が特に充実している点が特色だ。英語力・情報処理能力・グローバルスタンダードの理解という3つの柱を主軸に、貧困問題・格差・国際開発といった世界規模の課題に経済学の視点からアプローチする姿勢が根付いているとされている。
こんな学生に向いている: 開発経済・国際援助・NGO・政策系キャリアに関心がある人
④ 中央大学|経済学部 国際経済学科
ミクロ・マクロ経済学の基礎から統計学・計量経済学・情報処理まで、論理的・実証的な経済分析のスキルを英語で体系的に学べる設計になっているとされている。グローバルな経済環境で通用する分析力と語学力を組み合わせた人材育成を目指しており、海外拠点を持つ企業・外資系への就職実績が豊富だとされている。
⑤ 東洋大学|経済学部 国際経済学科
グローバル経済の成り立ちを多角的に分析するカリキュラムで、国際経済学の知識とスキルを幅広く習得できるとされている。学習した経済学の知識が国内外どちらの現場でも通用することを目標に、経済のグローバル化とローカル課題の両面を扱う授業設計が特徴だ。
⑥ 専修大学|経済学部 国際経済学科
各国の経済状況だけでなく文化や価値観も学ぶことで多角的な視点を育む設計が特色で、海外特別研修・留学プログラムを通じて現地の実情を直接体験できる機会が整備されているとされている。4年次にはゼミ論文でそれまでの学びを集約するため、4年間の学習の積み重ねが実感しやすい構造になっているとされている。
けんさん(副編集長)のコメント 「就職データの観点から見ると、首都圏の国際経済系学科は商社・外資系金融・コンサルへの就職実績が豊富な大学が多く、英語スキルと経済の専門性の組み合わせは採用市場でも引き続き高い評価を受けています!」
⑦ 日本大学|経済学科 国際コース
卒業単位の2分の1が英語関連科目という英語への集中投資が最大の特徴だ。日常的に英語に触れる環境を整えることで、グローバル時代に求められる英語での思考・発信力を自然に養うことを目指しているとされている。長期留学サポートも充実しており、留学経験者のネットワークを活用した相談体制がある。
⑧ 東京国際大学|経済学部 グローバルコース
1年次の徹底した英語学習→2年次のアメリカ留学→3年次の英語授業・長期留学選択→卒業時のハイレベルな英語力+経済知識という4年間の明確なステップアップ設計が特色だ。英語力を最優先で伸ばしながら経済を学びたい学生に向いているとされている。
こんな学生に向いている: 英語習得を最優先にしながら経済の知識も積み上げたい人
⑨ 武蔵大学|経済学部 経済学科(国際対応プログラム)
世界経済の動きを見据えながら貿易・金融・海外企業の仕組みを体系的に学ぶカリキュラムが特色だ。英語スキルの向上・留学希望者へのサポート科目も充実しており、在学中に英語力が飛躍的に向上するとされている。都内の落ち着いた環境で経済と語学を深く学べる点を評価する学生が多いとされている。
⑩ 帝京大学|経済学部 国際経済学科
アジア国際交流プログラム・海外研究活動・ビジネス英語など、国際経済の基礎から実践まで幅広いカリキュラムを展開している。アジア経済への注目が高く、新興国の経済成長・貿易構造への理解を深めることに力を入れているとされている。
⑪ 東京経済大学|経済学部 国際経済学科
欧米諸国だけでなくアジア経済の動向も学習対象に含め、日本と世界の経済的つながりを貿易・金融・開発の視点から解析する設計が特色だ。国際化が進む日本企業のグローバル戦略を経済学の視点から考察できる力を養うことを目指しているとされている。
■ 関西・中部(3校)
⑫ 立命館大学|経済学部(国際プログラム)
海外アカデミック・海外フィールドワーク・海外インターンシップという3種類の海外教育プログラムにより、英語力と経済の実践力を組み合わせて習得できる体制が整っているとされている。ゼミナール大会を通じた学生同士の発表・議論文化が根付いており、学びを自主的に深める雰囲気が特色とされている。
⑬ 大阪産業大学|国際経済学部
急速に変化する国際社会に対応できる人材育成を主目的に掲げ、国内外の資本の動向を横断的に学ぶカリキュラムが特色だ。グローバルな視点と経済の動きへのバランス感覚を養うことを目指し、キャリア教育・企業研究・インターンシップなど実務的な学習機会も充実しているとされている。
⑭ 関西大学|経済学部(国際経済コース)
関西有数の総合大学としての幅広い学部連携を活かしながら、国際経済学・国際金融論・開発経済学などを英語で学ぶ機会も提供しているとされている。留学プログラムや海外協定大学との交流が充実しており、関西エリアで英語と経済を両立して学びたい学生に向いているとされている。
みおさん(編集部)のコメント 「関西エリアで英語×経済を学ぶなら立命館か関西大学を比較している先輩が多く、どちらもプログラムの内容が違うのでオープンキャンパスで雰囲気を確認してから決めたという話をよく聞きます!」
■ 九州(1校)
⑮ 西南学院大学|経済学部 国際経済学科(福岡市)
「世界を知る・分析する・挑戦する」をスローガンに掲げ、多様化する世界経済への理解と語学によるコミュニケーション能力の向上を軸にした教育が特色だ。九州・福岡という立地を活かしたアジア経済への関心が強い学生が多く集まるとされており、九州エリアでグローバルな経済を学びたい学生に向いている。
大学を選ぶ3つの軸:リストを眺めるだけで終わらせない
15校を比較する際に、「知名度」だけを判断基準にすると選択を誤るリスがある。編集部が推奨する選び方の3軸を以下に示す。
軸① 英語教育の「目的と深度」で選ぶ 英語を「経済学の研究ツール」として使いたいのか、「グローバルビジネスの実践ツール」として使いたいのかによって選ぶ学科のタイプが変わる。前者なら経済理論・計量経済学×英語論文読解を重視する学科、後者なら留学プログラム・ビジネス英語に注力する学科が向いているとされている。
軸② 「行きたい業界のOB」がいる大学を選ぶ 商社・外資系金融・国際機関・コンサルなど、目指す業界への就職実績が豊富な大学を選ぶことで、OB訪問・インターン情報・採用情報へのアクセスが向上するとされている。各大学の就職実績ページを必ず確認することをすすめる。
軸③ 「留学の必須度と費用」を確認する 留学が必須のプログラムは英語力を強制的に高める反面、追加の費用・学習期間の延長リスクを伴う場合がある。任意参加の留学か必須かを事前に確認し、自分のライフプランと合致しているかを判断することが重要だ。
けんさん(副編集長)のコメント 「ウェブ解析士として採用市場のデータを見ると、英語×経済の組み合わせは特にデジタルマーケティング・EC・フィンテック分野での需要が高まっており、これらの業界を目指すなら英語とデータ分析スキルの両方を習得できる大学を選ぶことが重要です!」
志望理由書に英語×経済の動機を活かす方法
英語と経済を学びたいという動機を志望理由書に書く際、以下の対照表で自分の文章を点検してほしい。
| NGの書き方 | 問題点 | 改善の方向性 |
|---|---|---|
| 「グローバル社会に対応したいから」 | 抽象的すぎてどの大学でも使える | 「どんな経済課題を・英語でどう解明したいか」を明示する |
| 「英語が得意だから経済学部を選んだ」 | 経済学への関心が伝わらない | 「英語を使って研究したい経済学の問い」を語る |
| 「海外で働きたいから英語を学びたい」 | 留学目的と英語スクールで代替可能 | 「なぜ経済学の専門知識が必要な職種で活躍したいか」を接続する |
はるかさん(編集長)のコメント 「英語×経済系の志望理由書で評価されるのは、英語と経済学の両方への関心が一本の線でつながっている書類で、どちらかが「おまけ」になっている書類は審査担当者にすぐわかってしまうと複数の担当者から聞いています!」
まとめ:英語×経済の大学選びは「英語の目的×経済の方向性×キャリア」の3点で決まる
本記事で紹介した15校の特色を改めて整理する。
| グループ | 大学 | 特色 |
|---|---|---|
| 首都圏(11校) | 青山学院大・明治大・法政大・中央大・東洋大・専修大・日本大・東京国際大・武蔵大・帝京大・東京経済大 | 就職実績・プログラムの多様性が強み |
| 関西・中部(3校) | 立命館大・大阪産業大・関西大 | 海外プログラムと実践重視の教育 |
| 九州(1校) | 西南学院大 | アジア経済への特化・地域密着 |
英語と経済を同時に学べる大学は多いが、「英語を経済学の道具として使いたいのか」「英語で働くためのスキルを身につけたいのか」という目的の違いが、最終的にどの大学が自分に合っているかを決定する。本記事を参考に、志望校のオープンキャンパスで実際のカリキュラムや在学生の話を聞くことをすすめる。
本記事は志望動機.com編集部が作成したものだ。各大学の情報は公開情報をもとにしており、内容は変更される場合がある。最新情報は各大学の公式サイトで確認することをすすめる。
